1990(平成2)年4月、沖縄市の沖縄こどもの国に遊園地「おきなわアイランドパーク」が開園した。1年目は過去最多の約55万人が訪れた。だが目新しさが薄れると、翌年から来園者は減少の一途。15万人を切ったこともある。遊園地は99(平成11)年、わずか9年で閉園した。

開園を前に一般公開されたおきなわアイランドパーク=1990(平成2)年3月31日、沖縄市・沖縄こどもの国

 転機は2004(平成16)年、リニューアルで新設された子ども博物館「ワンダーミュージアム」だ。ワークショップを中心に体験型の活動を取り入れた展示が話題を呼び、来園者は右肩上がりで増えた。

 初代館長の屋比久功さん(60)=沖縄市=は、米国の手で触れる「ハンズオン」型の展示方法に注目。重圧の中で「こどもの国は市民の宝で残してほしい」との声を励みに取り組んだという。「ヨナグニウマをはじめ琉球弧の生物の紹介など、沖縄でしか味わえない取り組みで愛されてきた」と分析する。18(平成30)年度はリニューアル後、最多の49万3千人超が来園した。

 こどもの国は来年、開園50周年を迎える。屋比久さんは「今後も、娯楽と教育が融合した学びあふれる空間として進化し続けてもらいたい」と期待した。(中部報道部・豊島鉄博)