店の窓からは、そばを流れる天願川が美しく陽光を反射しているのが見える。店主の前當慎也さん(41)がこだわったのは自然の豊かな場所だ。周辺には緑も多い。メニューもうま味調味料を使わず、自然のおいしさを追求した。「子どもが安心して食べられるものを作る」もこだわりの一つだ。

店の看板メニュー「帆掛きそば」(右)は具だくさん。「魚のそぼろごはん」(左)と手作りのジーマーミ豆腐

スタッフと共に店を切り盛りする前當慎也さん(中央)と妻の千春さん(左)。=4月26日、うるま市宇堅・帆掛きそば

帆掛(ふーか)きそばの場所

店の看板メニュー「帆掛きそば」(右)は具だくさん。「魚のそぼろごはん」(左)と手作りのジーマーミ豆腐 スタッフと共に店を切り盛りする前當慎也さん(中央)と妻の千春さん(左)。=4月26日、うるま市宇堅・帆掛きそば 帆掛(ふーか)きそばの場所

 店がオープンしたのは2017年8月。それまで前當さんは沖縄市のプラザハウスではちみつ専門店が運営するカフェの店長を約10年にわたり務めていた。独立してもともと好きだったそばの店を始めてからは家族で切り盛りしている。「専門的な修行をしてきた身ではないからこそ、オリジナリティーのある味を目指した」と話す。

 店名には「いい風に乗って進む帆掛けサバニのように、お客さんと前へ進んでいきたい」という願いを込めた。店の中では本物の帆掛けサバニが、店の仲間たちを見守る。

 店名と同じ名前の、看板メニュー「帆掛(ふーか)きそば」(並700円)は澄んだだしが食欲をそそる。だしにはかつお節や昆布のほか、豚の背骨や鮮魚を使用。釣りが趣味の前當さん自身が釣り上げた魚を使うことも。脂っこさがなく、あっさりしているがコクがある。麺にはしっかりコシがあり、だしとの相性は抜群だ。

 おすすめのサイドメニューは「魚のそぼろごはん」(300円)。豊かな香りが鼻をくすぐり、磯の光景が眼前に広がるよう。前職の経験を生かし、全メニューには隠し味としてはちみつを使っている。(中部報道部・宮城一彰)


 【お店データ】うるま市宇堅7。営業時間は午前11時〜午後5時(売り切れ次第終了)。水曜定休。駐車場は店の周囲に6〜8台。電話098(973)3633。