沖縄のステーキ文化が県内外に浸透している。大型10連休で観光客が多く集う地域のステーキ店には、通常の週末より1・5倍~2倍の客が押し寄せ、食事時間帯には行列ができている。ステーキ店の代表は「終日満席状態。一番混んでいる時は2時間待ちもある」と話す。全国的にも「沖縄ステーキ」が認知度を高めており、観光ルートの新たな定番に。また、観光客をターゲットとしたステーキ店の増加で、県民にとってもより身近な存在になりつつある。(政経部・川野百合子)

夕食時間、ステーキを求めて店内外で入店を待つ観光客ら=2日午後6時半すぎ、ステーキハウス88恩納店

熱々のステーキを頬張る家族連れ=3日、那覇市安里のやっぱりステーキ4th国際通り店

夕食時間、ステーキを求めて店内外で入店を待つ観光客ら=2日午後6時半すぎ、ステーキハウス88恩納店 熱々のステーキを頬張る家族連れ=3日、那覇市安里のやっぱりステーキ4th国際通り店

 恩納村前兼久にあるステーキハウス88恩納店は、まだ日が落ちていない午後5時半ごろから、夕食を楽しむ家族連れでにぎわう。2月に開店以来、来店者数は1日平均約250人だったのに対し、連休中は350~400人。近隣のリゾートホテルに滞在する国内の家族連れに人気だ。運営する88インターナショナル(那覇市)の金城康樹社長は「小さな子やご年配連れの家族には、席まで配膳するスタイルが安心で人気なのではないか」と分析する。

 那覇市西の老舗「ジャッキーステーキハウス」は、予約を一切受け付けない営業スタイル。午後3~4時でも入店できず、諦めて帰る地元客も少なくない。伊波よし子社長は「約80席だが、連休中は毎日、千枚以上のステーキ肉を切って準備する」と話す。

 200グラムのステーキを千円程度で提供する「やっぱりステーキ」は、若い客層が中心だ。全国でフランチャイズを含めて36店舗を展開。「令和」元年になった1日に、浦添のパイプライン沿いに新店舗を開店するなど、イベントと連動し、沖縄ステーキを全国に広める。

 観光客への認知度が向上する傍ら、県民にも、ステーキはより身近な存在になっている。国際通りのやっぱりステーキ4thは、近隣で観光客相手に働く地元客が多く、国際通りに立地しながら、客の6割は県民が占めるという。

 運営会社のディーズプランニング(那覇市)の義元大蔵代表は「観光客にも県民にも満足してもらえるように、今後も沖縄のステーキを広めていきたい」と語った。