【久高泰子通信員】パリ北東郊外にある「パリヴィルパント」見本市会場でこのほど、「メゾン・エ・オブジェ(家とオブジェ)」が開かれ、紅型を活用した日常製品を創作する「アラヤプラニング」社(宜野湾市、下地秀樹代表)が出展した。同社は「紅琉(BINRYU)」というブランド名で伝統的な染め物の紅型を日常品に取り入れるコンセプトの下、バッグやポーチ、クッションカバーをはじめ、紅型模様を取り入れたコップや皿などのガラス・陶器を展示した。

見本市に出展したアラヤプラニングの(右から)下地秀樹さん、下地ナホさん=パリ郊外

 見本市は家庭品や家を飾る目新しい製品発掘を求めて、世界中からバイヤーや関連メディアが集まる。紅型の美しい色とデザインが好評で、壁紙や包装紙に使用したいとの商談もあった。

 今回の出展は県産業振興公社の支援を受けて実現した。デザインを担当する下地ナホさんは「出展者は皆、レベルが高く勉強になった。フランスのみならず、オランダやイタリアなどの企業からも激励や賛辞の声があった」と振り返る。

 工芸に関心があり、熱心に耳を傾けてもらった一方、沖縄の紅型を知らない人がほとんどだったという。「今後も弊社ブランドで紅型の素晴らしさをアピールし、県内の染めや縫製の職人育成、沖縄の工芸の盛り上げにつなげたい。フランスで得たインスピレーションを大事に来年も出展し、沖縄の伝統紅型を広く知らしめたい」と語った。