農業を格好よく-。鶏卵の徳森養鶏場(沖縄県うるま市、ノーマン裕太ウエイン代表)は4月から、アパレル業界に参入した。ブランド名は「ニワトリ」。高齢化や担い手不足が深刻な第1次産業で、若い人向けに養鶏や農業への関心を集めるのが狙い。ノーマン代表は「ニワトリは飛べないが、卵を産む。新しい価値を生み出すブランドとして羽ばたかせ、養鶏のイメージを変えていきたい」と語る。(政経部・川野百合子) 

新発売の「ニワトリ」Tシャツを着るノーマン代表(左)と開発中の刺しゅうTシャツを着る海勢頭俊太さん=6日、うるま市・徳森養鶏場

徳森養鶏場が販売している「ニワトリ」のTシャツ

新発売の「ニワトリ」Tシャツを着るノーマン代表(左)と開発中の刺しゅうTシャツを着る海勢頭俊太さん=6日、うるま市・徳森養鶏場 徳森養鶏場が販売している「ニワトリ」のTシャツ

 第1弾として販売しているのは、「ニワトリ FLAAAP」とデザインされたシンプルなプリントTシャツ。翼をばたばたと羽ばたかせる様子を示す英語flap(フラップ)を強調した。「高く飛べなくても、翼を広げ、羽ばたく。挑む姿勢を表した」という。

 白、ピンク、グレーの3色展開で、大人用のサイズはSからXLまで、税込み2810円。子供用は90、120、140の3サイズで、税込み1890円。

 アパレルへの参入は、ノーマン代表が祖父から事業を承継した2017年から温めてきた構想だ。市特産の黄金芋を飼料に混ぜ込み育てた「くがにたまご」を開発し、養鶏場のロゴやパッケージの一新など、ブランディングを進めてきた。

 こうした取り組みや市前原の「うるマルシェ」の開業などもあり、養鶏場からの直接販売は全体の1割程度から、約1年半で約3割に増加。次の一手として、衣料品を展開し、さらなる間口の拡大や認知度アップを狙う。

 現在、プリントTシャツのほかにも、刺しゅうなど他のデザインも開発中という。今後は、ボタンシャツや帽子、出産祝い用のよだれかけと卵のプレゼントセットなどを順次発売する計画だ。

 ノーマン代表は「ネタや冗談も含めて、反応は上々。高齢化で生産者が減っている養鶏や農業だが、少しでも若い世代が増えて、業界が盛り上がるきっかけになれば」と期待した。

 Tシャツは同養鶏場で販売している。問い合わせは、公式ホームページ(https://www.tokumoriniwatori.com/)から。

(写図説明)徳森養鶏場が販売している「ニワトリ」のTシャツ