風船での有人宇宙旅行を目指す岩谷技研(北海道、岩谷圭介代表)は4月30日~5月5日の期間で、宇宙から地球を撮影する「宮古スペースバルーンコンテスト」を沖縄県宮古島市の池間島で開いた。県内外から7チームが参加し、それぞれカメラを搭載した風船を成層圏まで打ち上げ、地球の撮影に挑戦した。地元からは宮古工業高校自動車機械システム科の6人が出場し、宮古島全景の撮影に成功。協賛企業賞の「トレンドマイクロ賞」を獲得した。

トレンドマイクロ賞を受けたした宮古工業高校の生徒ら=5日、宮古島市・池間漁港

宮古工業高校のチームが撮影した「宇宙から見た宮古島」(岩谷技研提供)

トレンドマイクロ賞を受けたした宮古工業高校の生徒ら=5日、宮古島市・池間漁港 宮古工業高校のチームが撮影した「宇宙から見た宮古島」(岩谷技研提供)

 これまで宮古島で風船を使った宇宙撮影実験を10回以上重ねている岩谷技研によると、宮古は国内の中でも成層圏の気流が安定しており、風船を打ち上げる環境が整っている。「宇宙に最も近い島」として宮古をPRしようと初めてコンテストを開いた。

 宮古工業高校チームは、3年生の砂川龍也さんが佐久本睦臣教諭に掛け合い、メンバーを集めてコンテストに参加した。チームは約1カ月掛けて、マイナス80度になる上空で機材を守るため断熱材を用いたり、防水ケースにバッテリーを入れて発電させるなど工夫を凝らし準備してきた。

 打ち上げでは上空20~30キロの成層圏に到達。その後、海上に落下した機材を回収した。二つのカメラを確認したメンバーは、宮古島の全景が写っている映像を確認し、「おーっ」と歓声を上げた。

 チームはカメラのほかにトマトの種50グラムを入れた袋も回収。「宇宙から来たトマト」として市内の農家に配布するほか、学校PRに使うという。砂川さんは「無事回収できてよかった」と笑顔を見せ、池原陸斗さん(3年)は「成果を出そうと夜遅くまで頑張った。結果が出てうれしい」と話した。その他の受賞者は次の通り。(敬称略)

 最優秀賞・審査員特別賞・宮古島市賞=名古屋大▽優秀賞=しものせき宇宙プロジェクト▽Looop賞=沖縄高専▽トレンドマイクロ賞=早稲田大、キタキュウマン