早い者勝ちの人気チケットの予約は、固定電話や携帯電話より公衆電話が有利-。こんな俗言を耳にした経験はおありだろうか。是が非でも手に入れたい時、すがりたくなる誘惑に駆られる

▼NTTのサイトにからくりが載っていた。電話が集中する「輻輳(ふくそう)」と呼ばれる状態になると、通話は制限される。公衆電話は災害時の通信手段として優先的につながる一方、チケット予約のような時は、どの電話も同じ。災害時の特権が誤って流布したということらしい

▼こちらは先着順ではないが、初日から殺到した。インターネットの販売サイトで、東京五輪の観戦チケットを実際に申し込んでみた

▼まずもって順番待ちで容易にアクセスできない。午後3時すぎに試みると8万5492番目。そこを突破しても、チケット購入ページへ入るのに再び順番待ち。約3時間後にようやくたどり着いた

▼真っ先に空手の男子形の決勝。やっぱりウチナーンチュ初の金メダリストに期待が膨らむ。新国立競技場の雰囲気を味わいたいというミーハーな気持ちで陸上も。欲張らず2種目を選んだ

▼これで完了と思いきや、登録した電話番号の「着信認証」なる最後の手続きがうまくいかず、この日の申し込みを断念。SNSには同様の嘆きの書き込みがあった。チケット780万枚の争奪戦、道険し。(西江昭吾)