海やサンセットの絶景を楽しめる移動式の理容店が話題を呼んでいる。キャンピングトレーラーを改装した1席のみの店でコンセプトは「沖縄を旅する床屋」。オーナーで理容師の梶田貴伸さん(44)=沖縄県読谷村=は「真正面に海が見える移動式理容店は、おそらく日本でもここだけでは」と話す。「季節や時間によって見え方が変わる絶景を楽しんでほしい」と魅力を語った。(中部報道部・大城志織)

客の髪を整える梶田貴伸さん(右)。前方の大きな窓ガラスから海の絶景が楽しめる

輸入したキャンピングトレーラーを改装した移動理容店「3MuraiLife&3Cafe」=4月日、読谷村高志保のアーマンビーチ

客の髪を整える梶田貴伸さん(右)。前方の大きな窓ガラスから海の絶景が楽しめる 輸入したキャンピングトレーラーを改装した移動理容店「3MuraiLife&3Cafe」=4月日、読谷村高志保のアーマンビーチ

 愛知県出身の梶田さんは結婚後に夫婦で1年間オーストラリアに留学。帰国後に理容師の資格を取り、再びオーストラリアで海を眺めながら働きたいとの夢を抱いていたがビザなどで問題が生じ、渡航を断念。そんな時、一度訪れた沖縄のきれいな海が夢に出てきたという。2012年に家族で沖縄へ移住。読谷村の理容店で働きながら独立を目指してきた。

 しかし、「真正面に海が見える場所」などのこだわりを満たす物件探しは難航。ある日雑誌で、米国にキャンピングトレーラーを使った移動式の理容室があることを知った。「自分がイメージしていた店の構想が、頭の中で一つにつながった」と梶田さん。窓が大きい中古のトレーラーを輸入して改装し、2018年2月に理容店「3MuraiLife&3Cafe」(サムライライフ&ミカフェ)をオープンした。

 店は、梶田さんが気に入った場所を見つけると、その都度、土地所有者らと交渉して出店。現在は、読谷村の残波岬や渡具知ビーチなどを拠点に1週間単位で移動する。出店場所の情報は店のホームページ(HP)やSNSで公表している。

 客足は好調で、開店から1年間で1500人以上が訪れた。月に1度のペースで通うという会社員の普天間拓さん(24)=読谷村=は「海の景色が楽しめるだけでなく、梶田さんの腕前も良く、席も一つで特別感があって魅力的」と話した。

 梶田さんは「座ってゆっくりと絶景も楽しみながら、特に地元の人に、きれいな沖縄の海の良さも再認識してほしい」と語った。

 予約や問い合わせはホームページから。https://www.3murai.com/