女子中高生が所属する沖縄県内スポーツクラブの選手に対し、マッサージを装い体を触ったなどとして、準強制わいせつの罪に問われた元コーチの男=20代=の論告求刑公判が10日、那覇地裁(佐々木公裁判長)であった。検察側は「監督と選手という立場を悪用した極めて悪質な犯行」として懲役7年を求刑。弁護側は「わいせつ行為はしていない」などと、あらためて無罪を主張した。判決は6月28日。

(資料写真)那覇地裁

 同罪を証明する証拠は被害者らの供述で、信用性の有無が最大の争点となる。

 検察側は、被害選手4人の証言に共通の事情があることや、内容が具体的で虚偽を言う理由が見当たらないことから「証言は高度に信用できる」と主張。「約8カ月間で5件の犯行におよび、常習性から再犯の恐れが高い。犯行後の口止め工作も悪質だ」と述べた。

 弁護側は「虚偽供述の理由がないだけで、信用できるとは限らない」と検察側を批判。4人の供述は曖昧で記憶の後付けの可能性が否めず、「信用できない」とした。被告の男も「マッサージは頼まれたからやった。わいせつ行為はしていない」と無罪を訴えた。