【小橋川慧通信員】「世界のウチナーンチュの日」制定を機に、ウチナーンチュ・ネットワークを広げようと県の事業が始まっている。一環として沖縄文化芸術振興アドバイザー平田大一さん、三線指導の亀井美音さん、舞踊指導の岩崎カンナさんがこのほど、バンクーバー沖縄県友愛会(奥間保会長)の新年祝会に派遣された。日系文化センター・博物館に集まった170人は、指導員と共に豪華な芸能プログラムを楽しんだ。

 友愛会には三線や琉球舞踊の愛好家はいるが「独学」で、伝統芸能の継承が厳しい状況だった。奥間会長は故翁長雄志前知事や県議会議員団がバンクーバーを訪れた際、指導者派遣を要望していた。

 プログラムは「かぎやで風」と「祝い節」で幕を開け、県交流推進課の儀間奈々子さんとマッコール亜貴子さんからウチナーンチュの日制定の背景の説明があり、ウチナーネットワーク発展と継承の重要さを伝える映像が流された。

 大山文子さんら女性たちは「浜千鳥」、設立15周年のバンクーバー沖縄太鼓(花城正美代表)は創作エイサーを二つ披露。「海の声」では観客も手話で参加し会場に一体感がみなぎった。「シンカヌチャー」は作詞者の平田さんの歌声と見事な口説に乗っての演舞で盛り上がった。

 最後の「ダイナミック琉球」は亀井さんのメインボーカル、作詞者平田さんの口説、岩崎さんの手踊りという指導員3人のコラボと、友愛会の子どもたちや青年たちの手踊り、バンクーバー沖縄太鼓との共演が見ものだった。

 奥間会長は「夢の実現が始まった。最高の気分」と結んだ。平田さんは「沖縄から遠く離れたバンクーバーの地で古里を思い、歌い舞う方々に出会い感動した。文化は沖縄のチムグクルをつなぐDNA。世界のウチナーネットワークのさらなる広がりを目指していきたい」と話した。

(写図説明)「ダイナミック琉球」では派遣指導員3人と地元のパフォーマーが共演した=バーナビー市日系文化センター・博物館(バンクーバー沖縄県友愛会提供)