沖縄県の与那国島地方は13日朝から正午にかけて50年に1度の記録的大雨が降った。石垣島地方気象台によると、与那国空港で午前7時26分までに109・5ミリ、与那国町祖納で午前9時51分までに98・5ミリと、いずれも1時間降水量が5月の観測史上最大となった。与那国空港の午前9時10分までの3時間降水量は2003年からの観測史上最大の276・5ミリを記録した。沖縄気象台は大雨の影響で地盤が緩んでいる恐れがあるとして、14日も土砂災害に警戒するよう呼び掛けている。

大雨で氾濫した与那国町の田原川(右)の流域=13日午前10時ごろ(同町提供)

50年に一度の記録的な大雨が降った与那国島で、道路などが冠水した=2019年5月13日

大雨で氾濫した与那国町の田原川(右)の流域=13日午前10時ごろ(同町提供) 50年に一度の記録的な大雨が降った与那国島で、道路などが冠水した=2019年5月13日

 石垣島気象台は13日午前6時48分に大雨洪水警報を発令。その後も記録的短時間大雨情報や土砂災害警戒情報を相次いで出した。

 町対策本部は同日午前9時に町全域の953世帯、1707人に避難勧告を発令し、祖納地区に避難所を開設した。避難所には2世帯2人が身を寄せ、避難勧告は同日午後2時半に解除された。

 町内では集落をつなぐ県道が冠水したほか、住宅の床上・床下の浸水被害が各3軒あった。町内5小中学校のうち比川小は午前から、久部良中は午後からそれぞれ休校した。

 与那国小は通常通り。町は「児童を帰すより学校の方が安全と判断した」と説明している。残り2校は振り替え休日だった。

 13日午後9時現在、けが人は確認されていない。航空便は13日午前、与那国発着の2便が欠航し、ほか2便が行き先を変更した。