埼玉県越谷市で先月30日に民家火災が起き、偶然居合わせた沖縄の男子高校生が取り残された少女を救出した。
市消防本部によると、高校生は県立那覇高校3年の玉城弘次廊さん(17)。
玉城さんは大型連休を利用して近所に遊びに来ていた。火災の騒ぎに気付き、現場に駆け付けると、2階で住人の少女(16)が助けを求めていた。外壁の雨どいをつたって2階の窓近くまでよじ登り、少女を窓から抱きかかえた。
階下では集まった近隣住人らが毛布を広げており、玉城さんは約2メートル30センチ下まで少女を抱えて飛び降り、救出したという。
那覇高校の上原源三校長は「自らの危険を顧みず、しかも冷静に対処したことに、本校の生徒として誇りに思う」とコメントした。
市消防本部は「身の危険を顧みず人命救助にあたった模範的行動で感謝したい」と話しており、今月下旬にも玉城さんに感謝状を贈呈する予定だ。