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ありがとう「ミスターキングス」…金城茂之が退団 出場機会を求め決断

2019年5月16日 13:29

在籍12年、チームをけん引

 プロバスケットボール男子Bリーグの琉球ゴールデンキングスは15日、2007年の創設時から在籍し、12年間プレーした金城茂之(34)=北中城高-大東文化大出=が退団すると発表した。キングスによると他チームへの移籍を希望しており、同日付で自由交渉選手リストに公示された。

TKbjリーグ決勝の富山戦でレイアップシュートを放つキングスの金城茂之=2016年5月15日、有明コロシアム

 大学卒業後に練習生としてキャリアをスタートさせ、鋭いドライブや3点弾で得点源としてけん引。bjリーグ時代の08~09シーズンには日本人最多の687得点を挙げ、最も成長した選手に贈られるMIPを獲得した。だがけがや手術を繰り返し、球団を通して発表したコメントでは「戻ってきてもチームはどんどん前に進んでいき、毎年ついていくのに必死でした」と振り返る。

 それでも、木村達郎社長からの叱咤(しった)激励やファンの声援に励まされたといい「勝利した時の会場の大歓声、敗北した時の大きなため息はこの先ずっと忘れることができないと思います」と感謝する。

 近年はプレー時間が減り、18~19シーズンは29試合で平均4分47秒の出場にとどまった。「私の中にある、まだ選手としてコート上でプレーをして所属チームの手助けをしたいという気持ちが抑えきれず退団という決断に至りました」と新天地を求めた。

 ひた向きなプレーや、何度も大けがを乗り越えてきた姿は、いつしか「ミスターキングス」と呼ばれ、コートに立てばどの選手よりも大きな歓声を浴びた。

 木村社長は「金城選手の長年の献身なくして、現在のキングスにはなり得ません」と最大限の賛辞を贈る。金城はスタッフやファンに感謝し「次の場所で今以上の覚悟を持って一選手として努力致します」と誓った。

「ファンの励ましに感謝」金城の退団コメント(全文)

 このたび12年間、お世話になりました琉球ゴールデンキングスを退団します。振り返ると試練の多い12年だったと思います。大学卒業後、進路の決まっていない私を練習生という形から拾っていただき、プロとしての経験を積むチャンスを与えていただきました。空席の目立つアリーナと最下位からのスタートに不安を抱きましたが、2年目からジェフ、マックを中心としたチームに、まだ若い私にプレイタイムを与えていただき、キングスを勝つチームに変化するお手伝いをさせてくれました。

 個人的にはけがと戦う日が長くなり、戻ってきてもチームはどんどん前に進んでいき、毎年ついていくのに必死でした。

 そんな選手としてギリギリの私を木村社長は叱咤(しった)激励し、あえて厳しい言葉で引っ張ってくれ、時には勘違いするほどの激しい言葉と態度を受けましたが、それが今の私の忍耐力となり、我慢できるプレースタイルになり私自身とても感謝しています。

 ファンの皆さまにもいつも試合中はもちろん、街で見かけた時、特にけがから復帰に向かう途中の私にも温かい声をかけていただき、励ましを受け、その度にこの声援にいい形で応えたいという気持ちがあり、勝利した時の会場の大歓声、敗北した時の大きなため息はこの先私はずっと忘れることができないと思います。

 そんな思い入れのあるキングスを離れるのは簡単ではありませんでしたが、私の中にある、まだ選手としてコート上でプレーをして、所属チームの手助けをしたいという気持ちが抑えきれず退団という決断に至りました。

 初めから一緒に働いてる社員の皆さん、今共に働いてる社員のみなさん、多くのボランティアの人たちといつまでも共に働きたかったですが、私のわがままで退団しますので、次の場所で今以上の覚悟を持って一選手として努力致します。最後に木村社長はじめ琉球ゴールデンキングス社員の皆さん、ファンの皆さん12年間お世話になりました。ありがとうございました。

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