沖縄県宜野湾市大山の住民を対象にした有機フッ素化合物の血中濃度調査で、国際的に製造や使用の禁止が検討されているPFHxS(ピーエフヘクスエス)が高濃度で検出された。住民や識者からは、健康への影響を懸念する声が上がる。

(資料写真)水道水

血中濃度調査に協力した安仁屋眞昭さん=17日、宜野湾市大山

(資料写真)水道水 血中濃度調査に協力した安仁屋眞昭さん=17日、宜野湾市大山

 血中濃度調査に協力した安仁屋眞昭(さねあき)さん(79)は、生まれも育ちも宜野湾市大山。水道水が汚染されているとの調査結果に「浄水器を付けていたけれど、それも気休めだったか」と不安を見せた。

 湧き水に有害物質が含まれていることは知っており、水道水はどうなのか気になっていたという。「本当なら分かりたくなかった事実だけれど、米軍にきちんと向き合ってもらいたくて協力した。どうにか改善してほしい」と訴えた。

 心配なのは、有害物質が長年にわたって体内に蓄積された場合の影響だ。行政として全県的に調査し、濃度基準を早期に定めるべきだと考える。「水俣病だって、最初はみんな何でもないと思っていた。水は毎日飲む。異常が出てからでは遅い」

 米軍基地周辺の有機フッ素化合物の調査を続けているインフォームド・パブリック・プロジェクトの河村雅美代表も「既に規制されているPFOS、PFOAだけでなく、その代替物として使われるほかの有機フッ素化合物も同じように対策することが重要だ」と指摘する。

 一方、県企業局は「毒性が明らかになっていない物質で国内法でも指標がなく、調査結果についての評価はできない」とし、県環境部も「まだ情報収集段階。PFHxSを調査対象に加えるかどうか検討していない」と述べるにとどめた。