沖縄県国頭村のオクマ プライベートビーチ&リゾートが、地域の特徴を生かしたツアーの開発を進めている。地元ガイドが案内する散策や、バー巡り、漁協と連携した魚の解体ショーなど、地域の魅力を掘り起こして観光資源として生かす。宿泊客の満足度向上につなげるだけでなく、地域へ積極的に繰り出すことで消費を促し、地元住民との調和を図る狙いもある。(政経部・仲本大地)

大宜味村喜如嘉の特産品「芭蕉布」の原材料のバショウを観光客に案内するオクマ プライベートビーチ&リゾートの大山さん(同ホテル提供)

大宜味村喜如嘉の古民家を観光客に案内するオクマ プライベートビーチ&リゾートの大山章さん(右)(同ホテル提供)

大宜味村喜如嘉の特徴を地図を使って観光客に説明するオクマ プライベートビーチ&リゾートの大山さん(同ホテル提供)

大宜味村喜如嘉の特産品「芭蕉布」の原材料のバショウを観光客に案内するオクマ プライベートビーチ&リゾートの大山さん(同ホテル提供) 大宜味村喜如嘉の古民家を観光客に案内するオクマ プライベートビーチ&リゾートの大山章さん(右)(同ホテル提供) 大宜味村喜如嘉の特徴を地図を使って観光客に説明するオクマ プライベートビーチ&リゾートの大山さん(同ホテル提供)

 同ホテルでは本島最北端のビーチリゾートが楽しめる。ただ、恩納村や本部町などのリゾート地のように那覇空港からのアクセスが良く観光施設が充実している場所と比べて、距離のハンディや、観光コンテンツの不足などが課題となっていた。

 世界自然遺産登録に向けた動きが再燃し、本島北部地域への注目が集まる中、今年初めに地域の魅力を生かした取り組みができないかと議論を重ねた。

 湯浅弘敏セールス&マーケティング部長は「地域とつくる観光コンテンツを目指した。地元の人たちの理解を得るためには、新たな観光施設を開発するのではなく、地域にある観光資源を有効活用することが重要だ。景観を守り、地元へ観光消費を還元することで、持続可能な観光地づくりにつなげたかった」と話す。

 現在、進めている企画は、大宜味村喜如嘉出身のホテルスタッフの大山章さんが、ガイドとして喜如嘉集落を案内するツアーで、今年夏以降の販売を目指している。沖縄の原風景が残る喜如嘉の歴史や、自生している植物、集落のしきたりなどを紹介する。価格は2千円から3千円を想定している。

 大山さんは「他の地域では観光客のマナーの悪さが住民の悩みの種となっており、入域を制限するエリアもあるほどだ。しかし、地元出身者が案内することで、地域の人たちも安心してツアー客を見守ってくれている」と話す。

 今後は、ホテル周辺のレストラン・食堂や、地元の漁協などを巻き込んだツアープランも検討している。湯浅部長は「宿泊客をホテル内にとどめるのではなく、地域に足を運ばせることが大切だ。地元の人たちとの交流や、大自然を体感することでリピーターとなり、また山原に帰ってきてくれる」と期待した。