那覇市内の飲食店で調理担当として働く宮平紀(のり)さん(52)=市寄宮=がこのほど、「受験生が試験当日に最高のパフォーマンスを発揮する」ための食事のレシピを考案する「受験フードマイスター」の資格を取得した。受験前の食事といえば「受験に勝つ」という意味を込めてカツ丼のイメージが強いが、宮平さんはトマトスープやアジの三枚おろしなど消化が良く栄養のバランスが取れたレシピを考えた。

受験フードマイスターの資格を取得した宮平紀さん=16日、那覇市久茂地の沖縄タイムス社

 受験フードマイスター協会によると、現在マイスターは全国に170人おり、県内では宮平さん含め5人が資格を持っているという。

 宮平さんは47歳で職業訓練校に入学した。幅広い世代の人たちと共に学び、1年かけて調理師免許や食育インストラクターの資格を取得した。

 料理の世界に入る前は、小学校の教員を務めたこともある。「朝ごはんをしっかり食べている子や好き嫌いのない子は学習面や運動面で良い結果を発揮する」。食の大切さを知った経験が受験フードマイスター取得につながった。

 マイスターになるため、宮平さんは「資格を取得した自分をイメージしながら」レシピを考えた。レシピはレモンスムージーやスタミナをつけるためのもち麦入りミートローフ、カボチャのニョッキなどの8品目。働きながら勉強を重ね、初めての挑戦で見事マイスター入りを果たした。

 アスリートが最大のパフォーマンスを発揮するよう最適な食のプログラムを考案する「アスリートフードマイスター」の取得にも関心があるという宮平さん。「県内の高校生や活躍するアスリートをサポートしていければ」と目標を語った。