【東京】文化庁は20日、地域の有形・無形の文化財をストーリーとしてつないで魅力を発信する「日本遺産」に、沖縄県が申請した「琉球料理、泡盛、芸能」など16件を新たに認定し、東京国立博物館で認定証を交付した。県内から指定されるのは初めて。

琉球王朝時代に使われた東道盆。琉球料理が日本遺産に認定された(文化庁提供)

永岡桂子文科副大臣(左)から日本遺産認定証の交付を受けた玉城デニー知事=20日、東京国立博物館平成館

琉球王朝時代に使われた東道盆。琉球料理が日本遺産に認定された(文化庁提供) 永岡桂子文科副大臣(左)から日本遺産認定証の交付を受けた玉城デニー知事=20日、東京国立博物館平成館

 日本遺産は個別の文化財を価値付けるものではなく、地域の文化や魅力をストーリーとして評価することで、国内外に発信するのが目的。

 交付を受けた玉城デニー知事は「琉球王国時代から今にしっかり伝えられているウチナーンチュの宝だ。日本遺産に登録されたものを積極的に展開し、沖縄観光の質を高めていきたい」と喜んだ。

 県は、首里城が所在する那覇市、国立劇場などがある浦添市と連名で申請していた。タイトルは「琉球王国時代から連綿と続く沖縄の伝統的な『琉球料理』と『泡盛』、そして『芸能』」。

 礼節を重んじる「守礼の邦」琉球が、中国から派遣された冊封使節団などをもてなすために振る舞った琉球料理や泡盛、琉球舞踊をストーリーに仕立てた。

 日本遺産審査委員会(委員長・下村彰男東京大学大学院教授)による審査では、「琉球王国時代からの歴史を生かしたおもてなしの文化は、沖縄の大きな武器。沖縄らしさにあふれ興味深い」と評価された。

 県は日本遺産の指定を、15年度から取り組んでいる沖縄伝統の食文化の保存・普及・継承に生かしたい考えだ。