化粧品メーカーの「しむら」(神奈川県、川﨑雅代社長)が、白髪染めの原料となる県産のヘナやタイワンコマツナギを使用した「琉球ヘナカラー美ちゅらら艶つや」を1月から通販カタログ誌「通販生活」で販売している。県内農家5戸が栽培し、西原町の障がい者就労支援事業所が乾燥や粉砕、充填までの製造工程を担っている。商品づくりの全てを県内で一気通貫する体制を整え、農家や事業所の収入増につなげる考えだ。

通販生活が販売している白髪染め剤の「琉球ヘナカラー美(ちゅ)ら艶(つや)」

通販生活が販売している県内で栽培から製造までをしている白髪染め剤の「琉球ヘナカラー美ら艶」

白髪染め剤の原料となるヘナを栽培している「しらかわファーム」代表の神谷美枝子さん(中央)ら県内の生産農家=八重瀬町上田原(カタログハウス提供)

通販生活が販売している白髪染め剤の「琉球ヘナカラー美(ちゅ)ら艶(つや)」
通販生活が販売している県内で栽培から製造までをしている白髪染め剤の「琉球ヘナカラー美ら艶」 白髪染め剤の原料となるヘナを栽培している「しらかわファーム」代表の神谷美枝子さん(中央)ら県内の生産農家=八重瀬町上田原(カタログハウス提供)

 同社によると、多くの白髪染め剤には化学染料のジアミンが含まれており、アレルギー症状や、髪を痛めて抜け毛につながる原因となっている。ヘナとタイワンコマツナギは植物染料のため、ジアミンアレルギーを持つ人の利用が広がっている。

 「通販生活」を手掛けるカタログハウス(東京都)は、これまでインド産ヘナを原料にした白髪染め剤を販売していたが、現地で化学物質を一部混入している可能性があるとして2013年に中止していた。

 「しむら」がカタログハウスに白髪染め剤の取り扱いを提案したところ、すべてを国産原料で作ることを条件に販売を了承。16年から商品開発を始めた。約10年前からヘナを栽培している「しらかわファーム」(八重瀬町、神谷美枝子代表)に協力を依頼して生産農家を開拓した。台風による減産を考慮して、農家5戸での栽培体制の確立や防風ネットの設置で被害を軽減できるよう工夫。白髪染め効果が落ちないよう収穫したその日に乾燥させるなど管理手順を整えた。

 農家の収入を支えるため、一定の品質をクリアしていればメーカーが全量買い取ることも約束。神谷代表は「農家にとって最大の課題は販売先となる出口が確保できるかどうか。通販生活ならば多くの購入者がいるので安心して栽培できる」と話す。

 「美ら艶」は染め上がりがブラウンになるようヘナとタイワンコマツナギを調合。髪につやを与えるため、勝連漁協から調達したモズクや県内農家が育てているハイビスカスの粉末も配合している。価格は100グラムで税込み3996円。1月4日発売の通販生活で販売を開始した。

 年間2万袋の販売を計画しており、カタログハウスの吉川美樹取締役は「天然由来成分で髪へのダメージが少ない。ヘアカラー商品で一番との自信を持っている」と話した。問い合わせは同誌、フリーダイヤル0120(701)567。