各地で汚染が判明しているPFOS・PFOAだが、国内での規制値はない。県企業局は米国環境保護庁(EPA)の生涯勧告値1リットル当たり合計70ナノグラムを目安としている。同勧告値は「1日2リットルを70年にわたって飲んでも健康に影響しない」という基準だが、米国では近年、規制値が高すぎるとして独自に厳しい飲用水の基準を設定したり、提案されたりしている州もある。

米国の各州で設定または検討されている飲用水のガイドライン

 米国の非営利団体「天然資源防護協議会(NRDC)」のまとめによると、基準を設定しているのはミシガン州とカリフォルニア州でそれぞれPFOSが8ナノグラムと13ナノグラム、PFOAは9ナノグラムと14ナノグラム。

 独自の基準が提案されている州はニュージャージー州(PFOS13ナノグラム、PFOA14ナノグラム)、ミネソタ州(同15ナノグラム、同35ナノグラム)、バーモント州(PFOSなどを含む5種類の有機フッ素化合物の合計20ナノグラム)。どの州も勧告値を大幅に下回っている。

 環境調査団体「インフォームド・パブリック・プロジェクト」の河村雅美代表は「汚染は県民の健康の問題であることを認識し、県や企業局は安全値を見直す必要がある」と話している。