米軍嘉手納基地や普天間飛行場周辺の河川などから有害な有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)とPFOA(ピーホア)が高濃度で検出されている問題で、沖縄県が水道水中の基準値を定めるよう政府に要請する方向で調整していることが23日分かった。6月上旬にも県幹部が上京する。

高濃度の有機フッ素化合物が検出された湧き水「シリーガー」に立てられた注意喚起の看板=嘉手納町屋良

 米国は2016年に飲料水の生涯健康勧告値を1リットル当たり70ナノグラムと定めているが、国内ではWHO(世界保健機関)などの国際機関で確定していないとの理由で基準値すら設定されておらず、政府対応の遅れにつながっている。

 県は原田義昭環境相が今月10日の衆院環境委員会で「問題が3年間、置き去りになっていたのは少し問題」などと述べ、関係省庁と連携して取り組む方針を示したことを受け、環境省のほか厚労省や防衛省へ要請する方向で検討に入った。

 県幹部は「どんどん不安が高まっている中で、国に基準値を作ってもらわないと県民を安心させることができない」と話した。

 環境省は沖縄タイムスの取材に「県の意向を聞いて、それを踏まえて対応を考えたい」と述べた。発生源を確定させるため、県が実施している調査への技術的な支援なども含め、検討するとみられる。