アクロバティックな動きで障害物を飛び越える「パルクール」。2024年のパリ五輪で初採用を目指す。4月に広島市で開かれた同種目の世界大会で、沖縄国際大学3年の川端普斗(ひろと)さん(20)=那覇市=が優勝を果たした。本格的な大会初参戦で結果を出し、一躍、有力選手の一員に。「五輪出場も狙えると思えるようになった。パリ目指して力をつけていきたい」と意気込む。(社会部・嘉数よしの)

優勝した世界大会で競技する川端普斗さん=4月、広島市(提供)

川端普斗さん

優勝した世界大会で競技する川端普斗さん=4月、広島市(提供) 川端普斗さん

 川端さんは、広島市であった都市型スポーツの世界大会「エクストリーム・スポーツ国際フェスティバル」に出場し、パルクールのスピードラン部門(一般)で優勝した。2メートルを超える壁をよじ登ったり、鉄パイプの上を走ったりするタイムが競われ、出した記録は13秒08。初出場のため一般でのエントリーだったが、有力選手がそろう別部門を含めても全体7位につけた。

 同大会は東京五輪種目のBMXやスケートボードも行われるアーバンスポーツ最高峰の大会で、若者を中心に人気が高い。日本では2018年から開催されている。

 川端さんは「自信はあったけれど、優勝するとは思っていなかった」。パルクールを始めたのは小学6年。走る、跳ぶ、登るといった動きに加えて、時に宙返りなどのパフォーマンスもオリジナルで組み込む競技の魅力に取りつかれた。動画投稿サイトで国内外の選手の動きを研究し、公園などで練習を積んできた。

 高校時代は南風原高校新体操部。身体能力が向上し、大学進学後に本格的に始めたパルクールで頭角を現した。9月にシンガポールで開かれる世界大会にも出場する予定だ。

 パルクールには「フリースタイル」や「スピードラン」などの部門があり、川端さんはスピードランで世界へ挑もうと考えている。来年は本場、欧州のデンマークへ私費留学する計画を立てる。「パルクールを突き詰めて、パリ五輪の日本代表になりたい」

 来月には県内初というパルクールジムが那覇市内にオープンする予定で、コーチとして関わる。「自分がはまったパルクールをいろいろな人に知ってもらいたい」と笑顔を見せた。