ITベンチャーのプルアラウンド(那覇市、杉浦哲郎代表)は、泡盛の黒麹くろこうじ菌を使った「泡盛ベーグル」を開発し、今年3月から本格的に販売している。イベントのほか、那覇空港の国内線搭乗口にある「コーラルウェイ」で販売。今年から、JALのラウンジなどでの取り扱いも決定した。泡盛の認知度向上に貢献しながら、栄養価の高い県産素材を混ぜ込んだ新たな味の開発にも取り組んでおり、今年中に新たに12商品の開発を目指す。

県産食材や各地域のスーパーフードとのコラボで、新たな味の展開が計画されている泡盛ベーグル(プルアラウンド提供)

県産食材や各地域のスーパーフードとのコラボで、新たな味の展開が計画されている泡盛ベーグル(プルアラウンド提供)

県産食材や各地域のスーパーフードとのコラボで、新たな味の展開が計画されている泡盛ベーグル(プルアラウンド提供) 県産食材や各地域のスーパーフードとのコラボで、新たな味の展開が計画されている泡盛ベーグル(プルアラウンド提供)

 2018年度の産学官連携推進ネットワーク形成事業の研究開発プロジェクトに採択され、琉球大学農学部、金城ベーカリー(那覇市)と共同で開発された。黒麹菌を混ぜ込むと、パンが膨らまないなどの課題があり、商品化が難しかった。黒麹菌を製造・販売する石川種麹店(北谷町)の協力も得て、黒麹を独自の加工をしたことで、商品化に成功した。

 プルアランウドは、ウェブマーケティングやEコマースなどを主事業とするITベンチャー。パンの市場規模が年々拡大していることや、日本酒メーカーがつくる酒まんじゅうや、世界の酒所にはパンがあることにヒントを得て、新たな事業を企画した。ベーグルは、製造技術を習得しやすいという点や、卵や牛乳を使わない低アレルギー食品であることから選ばれた。商品の市場規模としては3億円以上は見込めると分析する。

 同社は、地域に埋もれている栄養素の高いスーパーフードの掘り起こしにも取り組んでいる。現在、泡盛ベーグルは8種類。西表島酸の黒米粉を使用したり、浦添市の島桑を混ぜこんだ味などがある。

 杉浦代表は「県内の各地域にある、ヘルシーで栄養素が高い『スーパーフード』とコラボしていきたい。市場に出回っていない野菜もあると聞く。コラボによって、農家さんの収益向上や地域の活性化につながれば」と語った。