北谷町の町フィッシャリーナ整備事業地区内に7月2日開業した「ヒルトン沖縄北谷リゾート」の開業セレモニーが31日開かれ、仲井真弘多知事や野国昌春北谷町長、県内企業関係者ら約250人が参加した。
開発を手掛けたオリックスの井上亮取締役兼代表執行役社長・グループCEOは「周辺地域の開発も引き続き手掛け、北谷町や沖縄の経済発展に貢献したい」とあいさつ。仲井真知事は「世界的ホテルの開業は沖縄観光のステータス向上につながる」と期待した。オリックスの宮内義彦シニア・チェアマンも出席した。
世界92カ国で11ブランド、4100軒以上のホテルを展開するヒルトン・ワールドワイドが「ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ」のブランドで運営する。12のスイートルームを含む全346室、レストランや宴会場や会議室、プール、スパ、フィットネスセンターなどを備えている。室内装飾のほかに、従業員のユニホームにエイサーの帽子や紅型の帯がデザインされ、沖縄らしさを演出している。
オリックスが2007年に開発計画に着手して以降、リーマン・ショックや東日本大震災後の景気低迷などで一時中断していたが、12年に着工にこぎ着けた。当初の9月オープン予定を前倒しして、7月開業した。オリックス不動産社長の益子哲郎氏は今秋開業するウエディング施設のほかに、近隣に新たな商業施設建設を計画していることを明らかにした。