県農林水産部は28日、2018年の肉用牛や豚など6種類の家畜・家きん飼養状況の調査結果を発表した。ヤギの飼養頭数は前年比13・4%増の1万2035頭と、過去10年で最高になった。観光客の増加で県内のヤギ食需要が伸び、飼養戸数も5・4%増の1484戸になった。県は、ニュージーランドから優良な系統を取り入れるなど、品種改良と県産ヤギ肉のブランド力向上を目指す。また、ヤギ農家を抱える自治体でも品種改良のほか大型化や増産への取り組みを進めている。

優良繁殖ヤギ増産に向けた石垣市の事業で優良ヤギを貸与された生産組合のメンバーら=石垣港

ヤギ飼養頭数・戸数の推移

優良繁殖ヤギ増産に向けた石垣市の事業で優良ヤギを貸与された生産組合のメンバーら=石垣港 ヤギ飼養頭数・戸数の推移

 ヤギの飼養頭数は減少傾向にあったが、沖縄のヤギ食文化に興味を持つ県外観光客らの人気があり、需要が増えた。飼養頭数・戸数とも5年連続で増加した。

 ヤギのセリ価格は、16年にオスが1キロ当たり1774円とピークだったが、今年に入ってからはオスが1キロ当たり平均千円、メスが600円後半~800円前半に落ち着いている。県畜産振興公社の嘉手苅孝夫理事長は「県内には、イスラム対応のハラール食が少ない中で、食の多様性に対応できるヤギ肉の需要は今後も伸びるだろう」と話す。

 ヤギ以外の畜種では、生産者の減少が目立つ。肉用牛の飼養頭数は前年比1%増の7万3836頭だったが、戸数は2384戸で前年より60戸減少した。特に離島などで生産者の高齢化が進み、廃業が増えた。若い担い手は増えているが、廃業数に追い付かないという。乳用牛は2・5%減の4241頭で、4戸減少の66戸。豚は20万6828頭で1・9%減、15戸減少の273戸になった。

 採卵鶏は飼養羽数と戸数がともに減少したが、1戸当たりの飼養羽数は4609・6羽で22・9羽増加した。小規模鶏卵農家が減少し、規模の大きい鶏卵農家の割合が増えたことが要因。飼養羽数は136万9045羽で5・2%減、戸数は18戸減の297戸だった。ブロイラーは6・9%減の57万4261羽で、戸数は23戸で前年と変わらなかった。