沖縄県立図書館は29日、1920(大正9)年に沖縄本島や宮古、八重山で歌謡を中心に採録された「北里録音蝋管(ろうかん)」の音声の一般公開を始めた。琉球古典音楽の「茶屋節」、八重山の子守歌「月ぬ美しゃ」、「とぅばらーま」などが聞き取れる。沖縄で録音され、現存する音源としては最古とみられる。

音声の一般公開が始まった「北里録音蝋管」のCD。AVブースで試聴できる=県立図書館

 試聴の受け付けは、毎週火曜の休館日を除く午前9時~午後8時まで、同館5階の郷土閲覧室で。各約60分のCD11枚にトラックごとの録音内容や聞き取りやすさの目安となる録音状態などが個別に記されている。専用のAVブースで聞くことができる。

 沖縄で録音されたとみられる音源は全体の一部で、本紙の調査では15曲余り。雑音の程度によって聞き取れない音源もある。同館では「約1世紀前の貴重な音源。ぜひ来館して活用してほしい。どこが沖縄関連の録音かを説明できるので、申し込みの際に受け付けで尋ねてほしい」と呼び掛けている。