「根っこの状態がよくないですね。抜いた方がいいですよ」。先日受診した歯科で抜歯を勧められた。続けざまの部分入れ歯やインプラントの説明に正直ショックを隠せないでいる

▼40歳手前。恥ずかしながら似た理由で抜歯した箇所もある。どうにか残せないかと歯科医に相談しつつ、募るのは「もっとていねいに手入れしておけばよかった」との後悔ばかり

▼80歳で20本以上の歯を保つ「8020運動」。その達成率は全国が5割超に対し、沖縄は約4割と低い。3歳の虫歯有病率も全国ワースト。健康長寿との関わりも深く対策は急務だ

▼嘉手納町屋良の当山政恒さん(80)は親知らずも含めて1本の欠損もない32本の歯が自慢だ。戦中戦後の貧しい時代に幼少期を過ごしただけに「この年でも好きなものをおいしくいただけるのが幸せ」と若々しい

▼歯間ブラシやフロスも使ったていねいな歯磨きに、月1度の歯科でのケアを欠かさない。約30年前、歯科助手をしていた娘が働く医院に通ったのがきっかけで習慣になった

▼4~10日は「歯と口の健康週間」。今年の標語は「いつまでも 続くけんこう 歯の力」。県歯科医師会は1日の沖縄市民会館を皮切りに県内6会場で無料デンタルフェアを開く。「健康の源は口から」と言われる。プロの診断で口内の健康状態を知ることから始めよう。(石川亮太)