沖縄県宜野湾市立大謝名小の男子児童が5月30日午後6時ごろ、下校後に遊んでいた際、市嘉数の畑近くにある石積みの中から不発弾1発を見つけ、自宅へ持ち帰っていたことが5日、分かった。不発弾は米国製の手りゅう弾。自衛隊が回収し、けが人はなかった。同小は今月4日、「大惨事になりかねない事案があった」として、不発弾のような物を見つけても触らないよう、全家庭にチラシを配布した。(中部報道部・平島夏実、社会部・比嘉太一)

宜野湾市嘉数で発見された不発弾(宜野湾署提供)

宜野湾市嘉数で発見された不発弾(宜野湾署提供)

 児童が不発弾を見つけたのは、マンションの建築現場や田芋畑の近く。児童は、不発弾に付いた土を用水路で洗い流し、投げたり自転車のかごに入れて走らせたりしたという。

 発見場所の近くに住む大人からの連絡で宜野湾署が把握し、30日午後9時ごろに自衛隊が回収した。自衛隊によると、不発弾の信管は抜かれていたとみられるという。

 大謝名小は翌31日、保護者からの連絡で把握。同日中に、土日や下校後、マンションの建築現場などには立ち入らないよう子どもたちに伝えた。

 さらに、今月4日には同小の児童と大謝名幼稚園の園児の家庭にチラシを配布。石のように見えても手りゅう弾や砲弾の可能性があることや、不発弾のような物を見つけたら(1)触らない(2)動かさない(3)大人に知らせる(4)大人は警察に知らせる-よう求めた。チラシは校区内の5公民館と大謝名児童センターにも届け、掲示を依頼した。

 宜野湾市教育委員会指導課は「今後、市内全域の幼稚園や小中学校に対しても不発弾への注意を呼び掛けたい」と話している。

■速やかに通報を

 県防災危機管理課は「不発弾は丸い地雷型や細長いもの、銃弾などいろんな種類がある。発見した場合は速やかに警察に通報を」と呼び掛けている。

■観光客がリュック入れ移動も

 2009年3月には、観光客が読谷村の海岸で手りゅう弾の不発弾を発見し、リュックサックに入れて沖縄本島から竹富町まで旅客機やフェリーで運んだ事案が発生。爆発の危険もあったことから不発弾の危険性があらためて注目された。

 同年1月には、糸満市小波蔵の歩道で水道工事中に2人が重軽傷を負った。

 自衛隊によると、過去5年間(14~18年度)で処理した不発弾の件数は計3036件。1年間で処理している不発弾は554~675件で推移している。19年4月1日~6月5日までには70件の不発弾を処理した。

 県防災危機管理課によると、復帰後から17年度までに約2037トンの不発弾が処理されており、推定でまだ1963トン(17年度現在)が埋没している。