木製商品の販売を手掛ける「スマパノ」(沖縄県国頭村、興津(おきつ)世禄代表)は5日、国産スギやヒノキの間伐材で作った木製ストローを発売した。親会社のクレコ・ラボ(東京都、興津代表)が開発・製造した商品で、県内を皮切りに徐々に全国へと販売を広げていく。

国産スギの間伐材を利用した木製ストローと、ハイアットリージェンシー那覇沖縄で期間限定で販売される木製ストローで飲むカクテル=5日、那覇市の同ホテル

 海洋汚染を防ぐ「脱プラスチック」への関心が高まる中、環境に配慮した製品としてアピールする。販売は30本からで、1本当たり120円~50円と高価格になるため、富裕層が利用する高級ホテルや飲食店への導入のほか、土産品、企業のノベルティーグッズとして販路開拓する。

 クレコ・ラボは東京の住宅メーカー「アキュラホーム」から間伐材を利用したストロー開発の相談を受け、2018年12月、間伐材を厚さ0・15ミリの薄切りにして独自の加工で巻き上げたストローを完成させた。19年1月から東京都の「ザ・キャピトルホテル東急」で試験導入したところ、月3千本まで利用が拡大したことから発売を決めた。

 木製ストローは月3千本以上の販売があれば1本当たりの価格が50円にまで落とせるため、企業向けへの販売を中心に広げていく。それでも、プラスチック製の50倍、紙製の10倍に当たる。注文は30本3600円(1本当たり120円)から。注文数が増えるにつれ、1本当たりの販売価格を落とす。

 富裕層や外国人観光客が増えている沖縄から販売を開始。今月末からインターネット販売や、商社を通じて全国のホテルや飲食店などに売り込む考えで、19年は月5万本、20年は月10万本の販売を目指している。

 発売を記念して、那覇市のハイアットリージェンシー那覇沖縄のバーで、30日までオリジナルカクテルのストローとして使いPRする。興津代表は「間伐材の利用を促進することは日本の林業を守ることにつながる。木製ストローを通じて、森と水の保全を考えるきっかけになれば」と話した。問い合わせはスマパノ、電話070(6512)9041。