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「だから辺野古しかない」中学校に米軍ヘリの落下物 政府の言い分

2019年6月7日 05:30

 浦添市の浦西中学校で発見されたゴム製の物体は、米軍ヘリからの落下物だった。県や関係自治体から5日、日常的に住宅地の上空を飛行する米軍機が、またもや学校で起こした落下事故への反発や懸念が相次いだ。県はヘリが所属する普天間飛行場の一日も早い運用停止を、あらためて要求。政府も危険性除去を目指すが、政府関係者は「究極的な問題の解決には辺野古移設しかない」。事故をてこに、県民の反発が強い新基地建設を正当化しようとしている。(政経部・銘苅一哲、東京支社・又吉俊充)

■沖縄の異常性

 「やはり米軍の部品だったか」

 浦西中でゴム製の切れ端が発見されてから約24時間後の、5日午後3時54分。沖縄防衛局は、CH53E大型輸送ヘリからの落下物だと米軍が認めた−と県に連絡した。県幹部は表情をゆがめた。

 県内では2017年12月、宜野湾市の保育園と小学校で普天間所属のCH53Eの部品が立て続けに落下した。幹部は「今回、中学生は落下物を見つけ、すぐに上空を飛行するヘリを確認した。何かが落ちてきたら生徒が上空を見上げるなんて、沖縄くらいだ」。危険と隣り合わせで生活する異常性を指摘する。

【避難を強いられる生徒ら】サッカーやハンドボールの部活動中、校庭の上空を米軍機が通過。練習の中断を余儀なくされ、建物下へ避難する生徒たち(下)=5日午後5時35分、浦添市当山・浦西中学校(田嶋正雄撮影)

■運用停止の約束

 政府は県に、飛行場の5年以内の運用停止を約束したが、2月の期限を過ぎても実現していない。

 県が運用停止を求める一方で、政府は飛行場を返還する条件となる新基地建設に、県が協力しないことが約束の実現を遅らせていると責任を転嫁している。

 謝花喜一郎副知事は「今回の事故で普天間の危険を思い知らされた。運用停止のためには海兵隊の県外への長期ローテーションが有効だ」として新基地建設ではない運用停止の実現を要求した。

■あってはならないが…

 政府側は、CH53Eの飛行停止を求めない考えだ。

 米側は事故の翌日に原因を「部品の劣化」と断定。「すべての航空機を検査し、劣化が見つかったブレードテープを取り除くまたは取り換える」と日本側に伝達した。

 防衛省関係者は「不具合があったわけじゃなく、ぺろっと剥がれた感じ。きれいに張り直せば落ちることはない」と米側の主張を追認し、原因究明は終わったとの認識だ。

 相次ぐ飛行場所属の軍用機の落下物。県民の不安は全く払拭(ふっしょく)されていないが、政府関係者は断言する。

 「飛行機から物を落とすのはあってはならないが、事故を100パーセント防ぐことは不可能。解決には住宅密集地にある普天間飛行場を閉鎖し、辺野古に移すしか方法はない」

沖縄県内で発生した米軍機からの落下事故

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