大麻取締法違反の疑いで、高校生ら未成年10人が摘発された事件。沖縄県の衛生薬務課薬務室長の池間博則氏は、特に大麻使用による子どもたちの心身への影響に懸念を示し、警鐘を鳴らす。 

高校生らが摘発された事件で押収された大麻(県警提供)

 大麻はゲートウェイドラッグと呼ばれ、覚醒剤などの違法薬物に手を染める入り口になるケースが多い。大麻のTHC(テトラヒドロカンナビノール)という物質が脳の知的機能や記憶形成をつかさどる部位に悪影響を及ぼし、依存性がある。

 乱用を続ければ何もやる気がしない状態や知的機能低下、幻覚など大麻精神障害を引き起こす。特に、成長途中の子どもの心身への悪影響は深刻だ。

 一方、全国的に大麻による20代以下の検挙者が増えており、2013年から17年までに倍増した。全年代の検挙者の約半数を20代以下が占める。たばこのように紙に巻く乾燥大麻や樹脂に加え、濃度が高く幻覚作用が強い液体状(リキッド)など加工品も多様化している。

 カナダなど一部の国で解禁されたからといって、人体への有害性が否定されたわけではない。「たばこより体に悪くない」との言説があるが、根拠は薄く、たばこの数十倍有害だとの研究もある。(談)