岐阜県内で行方不明となっていた高齢女性を保護したとして、岐阜県警北方署(葛飾孝彦署長)はこのほど、朝日大学に通う3年で経営学部の與那嶺俊太さん(21)=沖縄県那覇市出身=と保健医療学部の嘉陽伊緒さん(20)=沖縄県今帰仁村出身=に感謝状を贈った。女性の家族から行方不明届けが出された直後だった。2人は「当たり前のことをしただけ。無事でよかった」と話している。

高齢行方不明者を発見し適切に保護したとして北方署の葛飾孝彦署長(左)から感謝状を受けた與那嶺俊太さん(中央)と嘉陽伊緒さん=岐阜県・北方署(同署提供)

 與那嶺さんと嘉陽さんは軟式野球部に所属する友人同士。嘉陽さんが瑞穂市内の與那嶺さんのアパートに遊びに来ていた5月23日午後11時半ごろ、外の駐車場から異様なエンジン音が聞こえ、様子を見に行くと「車が動かない」と戸惑い困り果てた女性がいた。

 人通りの少ない場所で、女性は帰省していた50代の息子を駅へ迎えに行く途中だったが、道に迷っていた。2人が声を掛けると、かなり焦った様子で、1時間近く話しても会話はかみ合わなかったという。

 「とりあえず駅まで送ろう」と與那嶺さんの車に乗せたが、駅に息子の姿はなく、女性は自宅の場所も説明できない状態。免許証の住所を頼りに20分ほど掛けて隣町の自宅へ送り届けると、警察に行方不明届けを出したばかりの息子が心配そうに待っていたという。

 5月31日に感謝状を受けた與那嶺さんは「困っているから助けた。やることをやっただけ」と振り返り「また同じように困っている人がいれば助けたい」。嘉陽さんは「最近は高齢者の事故も多いし、夜中で危ないと思ったので無事に送ることができてよかった」と話した。

 同署は「田舎でそのまま放置されていたら大変なことになっていた。素晴らしい」とたたえた。