【市塚和枝通信員】琉球少林流空手道月心会イタリア本部の大河内昭光さんが主催する沖縄空手大会がこのほど、ミラノ市内の体育館で行われた。今回は沖縄伝統空手道振興会から初めて認可され、2020年開催予定の沖縄伝統空手イタリア大会に向けた沖縄空手研究会の試みとして、いくつかの道場と合同で開かれた。

 子どもから大人まで総勢約80人が、それぞれのカテゴリーで競った。沖縄伝統空手は、空手を始めて10年、ミラノ在のサルバトーレ・ジゥデイッタさん(34)が優勝した。

 ジゥデイッタさんはミラノ市内を走る市電トラムの運転手で「日々ストレスが多かったが、空手を始めてから精神と忍耐力が成長していく自分を感じる」と話した。

 一般と40歳以上のシニアの部の上級者による組手競技では、それぞれ上位3位までの入賞者が総合優勝を競い、ミラノ市内の高校に通う阪本悟宇(ごう)さん(17)が栄冠に輝いた。

 今大会は、長年に沖縄へ渡って指導を受け、沖縄の先生方を何度もイタリアに招き、沖縄空手研究会を立ち上げたエマヌエル・ジョルダーノさん=トリノ在住=の尽力があったという。

 ジョルダーノさんによると、沖縄空手は近年、イタリアで注目を集めている。月心会と同研究会では、沖縄の古くから伝わる伝統と文化に触れる機会として、より多くの人々に沖縄空手に参加してほしいとの願いで活動している。

(写図説明)約80人が参加した沖縄空手大会=ミラノ市内