【神村采音通信員】「はいさい! ちゃーがんじゅーやいびーがやー(お元気ですか)」。ウチナーグチでのあいさつを笑顔で交わし、互いにハグをする。ホノルル市内にある慈光(じこう)園本願寺では月に2度、有志が中心となって、しまくとぅばの勉強会を開いている。約25人の県系人らが集い、しまくとぅばをはじめ、沖縄の文化・風習、歴史を学んでいる。

 講師を務めるのは、ハワイ在住の県系3世のノーマン金城(かねしろ)さん(43)と4世のブランドン大城イングさん(35)だ。2人は流ちょうなしまくとぅばを話し、受講生に英語で解説している。

 勉強会では伝えたいメッセージがあるとして、ブランドンさんは「10本(とぅー)ぬ 指(いーび)や 同様(いぬ)丈(たき)や ねーびらん」という沖縄に伝わる黄金(くがに)言葉を紹介。「10本の指の丈が違うように、世界にはさまざまな人種が存在し、人にはそれぞれの個性や価値観がある。私たちの祖先は認め合う心を大切にしてきた」と説明した。

 この言葉の通り、移民大国であるハワイでは多種多様な人種、風習、文化が交じり合い、尊重し合いながら共存している。ぶつかり合うのではなく、いつでも調和を追い求めてきた沖縄のうやふぁーふじ(親先祖)の考えに、受講生らはメモを取り、共感した様子でうなずく姿が見られた。

(写図説明)ブランドン大城イングさんの説明を熱心に聞くしまくとぅば勉強会の参加者=米ハワイ州オアフ島・慈光園本願寺