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有害物資による沖縄の水汚染:政府、PFOS の「目標値」設定へ 管理上の順守義務はなし

2019年6月13日 06:30

 【東京】人体に有害な影響が指摘されているPFOS(ピーホス)などの有機フッ素化合物が米軍基地周辺の水源や河川から高濃度で検出されている問題で、政府が来年4月をめどに、法的な拘束力はないものの水質の基準となる「目標値」を定める方針であることが12日、分かった。専門家ら有識者による「水質基準逐次改正検討会」などで審議し、設定する。

高濃度の有機フッ素加工物が検出されたシリーガー。注意喚起の看板が立てられた=嘉手納町屋良

城内実環境副大臣への要請後、記者団の取材に応じる(左から)金城武企業局長、玉城デニー知事、棚原憲実環境部長=12日、環境省

高濃度の有機フッ素加工物が検出されたシリーガー。注意喚起の看板が立てられた=嘉手納町屋良
城内実環境副大臣への要請後、記者団の取材に応じる(左から)金城武企業局長、玉城デニー知事、棚原憲実環境部長=12日、環境省

 厚生労働省の大口善徳副大臣が、11日の国会答弁で方針を明らかにした。12日に関係省庁を訪ね、基準値の設定を求めた玉城デニー知事ら県側にも、答弁内容を伝えた。

 ピーホスなどに関しては県内で水質汚染が指摘され、県は2016年から、米軍基地内への立ち入り調査を求めていた。だが、基準値や目標値が定められていないため、調査の根拠を明示できず実現していなかった。

 大口副大臣は11日の参院厚労委員会で、目標値の設定について「来年の4月ごろまでにそういう方向性を出していきたい」と明らかにした。河野義博氏(公明)への答弁。

 基準値は水道事業者が順守義務を負い、目標値は義務を負わないものの参考にして管理する。ピーホスに関しては世界保健機関(WHO)などが基準を示しておらず、基準値の設定は、各国でばらつきがある。

 知事と金城武企業局長、棚原憲実環境部長は12日、都内で厚労省、環境省、防衛省を訪ねた。

 岩屋毅防衛相は「米側は(消化剤の)交換に向け作業を進めており、契約にも入っている」と進捗(しんちょく)を説明した。

 県が求めている米軍基地内の立ち入り調査は「(米側への)要請はわれわれもしているが、まだ返事が返ってきていない」とした。

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