ITなどのテクノロジーを活用して、社会の課題解決に向けたウェブページやアプリの開発に取り組むイベントが8、9の両日、沖縄県沖縄市中央のスタートアップ・ラボ・ラグーンで開かれた。県内からの参加者と台湾や韓国など海外のエンジニアら計約40人が参加。「石垣島の環境保全」「子どもの貧困対策」「男女平等」など多岐にわたってアイデアを出し合った。

ITを活用した課題解決で、発表者(左端)の報告を笑顔で聞くイベントの参加者=9日、沖縄市中央のスタートアップ・ラボ・ラグーン

試作された子育て支援のウェブページの検索画面(平良麻寿美さん提供)

ITを活用した課題解決で、発表者(左端)の報告を笑顔で聞くイベントの参加者=9日、沖縄市中央のスタートアップ・ラボ・ラグーン 試作された子育て支援のウェブページの検索画面(平良麻寿美さん提供)

 IT技術を活用した地域課題の解決を目指す非営利団体「コード・フォー・ジャパン」(関治之代表理事)の主催。

 イベントでは、市民とテクノロジーを掛け合わせた造語「シビックテック」のアプローチを重視。初日に参加者から解決したい課題が提示され、その課題ごとに計8のグループに分かれ、2日かけてウェブページやアプリの制作に取り組んだ。

 エンジニアと子どもの貧困対策のウェブページを試作した平良麻寿美さん(28)=沖縄市=は、所得や子の年齢などのキーワードを入力すれば、自分に合った子育て支援策が検索できるよう試みた。「子育て支援の制度があまり知られていないと感じていた」とし、「2日間で基本的なシステムが作れたので、今後さらに情報を集めて公的に発信できるようにしたい」と意気込んだ。

 台湾のシビックテック団体「g0v(ガブゼロ)」のウン・チャンさん(25)は、日本や台湾、香港、韓国の男女平等に関する法案や出来事についてまとめたウェブページを企画した。

 「男女平等についての関心は高いと感じて作ろうと考えた。今後はそれぞれの言語で閲覧できるようにしていきたい」と話した。

 関代表理事は「沖縄と他地域の人たちが協力してアイデアを出し合うことができて良かった。今後もぜひ県内でシビックテックの取り組みを定期的に続けてほしい」と語った。