10月1日に延伸区間が開通する沖縄都市モノレール(ゆいレール)の新設駅周辺でインフラ整備が進んでいない。那覇市の首里石嶺駅では、車の乗降場となる交通広場が開業日までに間に合わない状況だ。浦添前田駅、てだこ浦西駅周辺の道路整備にも遅れが出ており、地域住民からは早期の整備を求める声が上がっている。

石嶺駅の西側交通広場建設地。駅につながる自由通路の工事の影響で、広場の整備が遅れている=4日、那覇市首里石嶺町

石嶺駅の交通広場

てだこ浦西駅周辺の道路イメージ

石嶺駅の西側交通広場建設地。駅につながる自由通路の工事の影響で、広場の整備が遅れている=4日、那覇市首里石嶺町 石嶺駅の交通広場 てだこ浦西駅周辺の道路イメージ

 石嶺駅周辺に那覇市が設置する交通広場は西側と東側の二つ。主に一般車両やタクシーが進入する西側は、駅舎に通じる階段や道路といった県が担う部分の整備が終わらないため、交通広場の工事に取りかかれていない。完成は「来年夏から秋」にずれ込んだ。それまでは広場の建設地沿いに車4〜5台が停車できるスペースを確保する。

 開業後の10月5、6日に交通広場で地域住民による開通イベントを計画する「いしんみ村あしび」実行委員会の玉城俊光委員長(71)は「地域の活性化につながるような駅中心のまちづくりを考えている。早急に整備してもらいたい」と注文した。

 周辺道路の整備が続く、てだこ浦西駅。浦添市によると、サンレー中央紫雲閣がある交差点から駅周辺まで延びる前田浦西線と前田浦西1号線が2021年春、西原浦西線は23年までの開通を目指している。担当者は「市道の開通が遅くなるほど周辺施設などの集客に響く。なるべく早く開通させたい」と焦りをにじませる。

 石嶺から経塚を結ぶ沢岻石嶺線は10月までに少なくとも片側1車線で暫定開通する予定。首里石嶺から国際センター線に合流するユブシが丘トンネルは、12月ごろの開通を見込む。担当者は「10月から2カ月は道路の混雑に影響があるかもしれない」と話した。

 前田自治会の石川仁孝会長(64)は「数年前からトンネルは完成しているように見える。通れないのは不便。モノレール開通で車通りが増えるから早く通してもらいたい」と訴えた。

 県が手掛ける、てだこ浦西駅周辺の「パーク&ライド駐車場」は地上4階で最大千台が駐車できる。沖縄自動車道の利用者が車からモノレールに乗り換えることで渋滞緩和とモノレールの利用促進を狙う。

 沖縄自動車道と浦西駅を結ぶ県道幸地インター線インターチェンジ(IC)道路は、盛り土の一部を橋梁に変更したことで18年度の完成予定が24年度に延びた。整備を進める県は「自動車道の利用客は当面、西原ICからの利用となることから利便性が大きく損なわれることはない」としている。