県義務教育課が昨年11月からことし2月にかけて全県で実施した「夜間中学設置に係るニーズ調査」で、夜間中学への通学を希望する本人が549人だったことが分かった。そのうち夜間中学通学の対象となる「最終学歴が小中学校」か「学校に行っていない」と回答した人は55人だった。県が夜間中学へのニーズを調査するのは初めて。

県の夜間中学ニーズ調査の結果

 調査は41市町村の企業や関連施設、関係機関と連携して実施。夜間中学の対象となる可能性のある本人のほか、周辺に対象者がいると思われる人らに調査表を2万6660件発送し、3434件(有効回答率12・88%)の回答があった。

 夜間中学に通わせたい人が「身近にいる」「思い当たる人がいる」と回答したのは410人。そのうち本人の名前や所在などが確認できるのは128人だった。

 通学希望者のうち夜間中学の対象となる本人と、周辺の人たちが「通わせたい」としたうち名前などが確認できている人のいずれも、半数以上は本島中南部に集中している。

 県は「通わせたいとした410人は夜間中学の対象になる可能性がある。潜在的なニーズの把握に向けた補足調査が必要」と説明した。調査結果を受け今後、県の公立中学校夜間学級等設置検討委員会で、夜間中学の設置主体や規模などを検討するとしている。

 国は各都道府県に少なくとも一つの公立夜間中学を設置するよう呼び掛けている。県内には民間の珊瑚舎(さんごしゃ)スコーレ(那覇市樋川)が運営する夜間中学があるが、公立はない。