2020年東京五輪チケットの抽選結果発表が始まった20日、県内の当選者らは「当たるなんて信じられない」と驚き、喜んだ。
南城市役所職員の金城兵哲さん(43)は友人4人分をまとめて申し込み、男子81キロ級と女子61キロ級の柔道決勝が観戦できるチケットが当たった。「日本人が金メダルを取れる種目を複数選んで申し込んでいた」と友人と共に喜ぶ。「会場の熱気を感じたい。今から楽しみ。表彰式も見られるので男女とも金メダルを」と期待を込めた。
豊見城市の女性(32)は、男子ハンドボール予選ラウンドのチケットに当選。6試合申し込んだうちの1試合が当たった。「すごい倍率だったので当たったことがまだ信じられない」と驚きつつ、「自分の目で試合が見られると思うとうれしい」と声を弾ませた。自身もハンドボール経験者で、学生時代の友人と観戦することを検討中。「航空券が取れるか心配だが、東京に行く準備をするのも今から楽しみ」と話した。
転勤で都内に住む那覇市出身の会社員、仲本克之さん(39)は申込最終日にエントリーし、陸上競技の計3日分のチケットが当たった。仲本さんはNAHAマラソンを毎年走るほどのマラソン好き。「とにかく五輪の陸上競技場に入りたかった。これで人生の運は使い果たしてしまいましたかね」と苦笑いしながら、「五輪は一生に一度見られるかどうかの貴重な経験になる」と胸を膨らませた。