「サンエー浦添西海岸パルコシティ」の開業を27日に控え、物流会社が渋滞対策を進めている。船便の出航に遅れないよう集荷トラックのダイヤを繰り上げたり、取引先に遅配の可能性を周知する文書を渡したりしている。サンエー側も来店客の殺到で混乱しないよう、パルコだけでなく全店で一斉セールを打ち出す。テレビCMの放送開始時期を遅らせて回数も削減し、来店者の“波”を平準化する工夫をしている。関係者からは近隣の米軍基地の開放や、信号の待機時間を短縮するなど対策を求める声も上がる。(政経部・仲田佳史、島袋晋作、川野百合子)

27日のパルコシティ(左)の開業で、交通渋滞が予想される西海岸道路=21日、浦添市西洲(小型無人機で撮影)

渋滞が予想西海岸道路

27日のパルコシティ(左)の開業で、交通渋滞が予想される西海岸道路=21日、浦添市西洲(小型無人機で撮影) 渋滞が予想西海岸道路

 離島行き貨物を取り扱う浦添市内の配送会社は、荷さばき所への集荷トラックの戻り時間を午後5時から2時間繰り上げることを決めた。コンテナに積み替えて港へ向かい、午後6時までに船へ積み込む必要がある。

 担当者は「夕方は混雑するので、出航に間に合わない可能性がある」と不安視する。

 西洲卸団地の卸売会社は取引先に「納品が遅くなることがある」と理解を求める文書を送っている。担当者は「団地は物流の拠点で、混雑は皆が困る。キャンプ・キンザーを解放し新たな車道の確保や、なうら橋から泊大橋へと向かう道路の拡幅など、行政は対策を取ってほしい」と切実だ。

 県トラック協会の佐次田朗会長は「西海岸道路の開通は、運転手の残業時間の減少に大きく貢献していた。人手不足解消や働き方改革が求められる中、開通前の環境に戻れば業界に悪影響を与える」と指摘。「信号待機の時間を短くするなど、すぐできる手だてを講じてほしい」と求めた。

 南部国道事務所に道路の拡幅を求めている県卸商業団地協同組合の照屋功専務理事は「パルコ開業は取引先の増加につながり、歓迎する立場」としながらも「渋滞がひどければ協力をお願いすることもある」と先行きを注視する。

 サンエー側はテレビCMの時期を通常の開業3、4日前から2日前に遅らせる。開業から8日間のセールを予定するが、同じ商品をサンエー全店舗で割り引く予定だ。担当者は「企業や地域に迷惑を掛けないよう、来店者の波をなだらかにしたい」と話す。

 期間限定で、モノレールのおもろまち駅前と第二城間バス停からシャトルバスを出す。渋滞が予想される道路にスタッフを配置し、国道58号の利用を呼び掛ける看板を掲示するなどの対応も取る予定だ。