戦後74年の「慰霊の日」を迎えた23日、県内各地で20万人を超える沖縄戦犠牲者の死を悼む催しがしめやかに営まれ、沖縄は恒久平和を願う祈りに包まれた。糸満市摩文仁の県平和祈念公園内に建つ「平和の礎」や、戦後沖縄で初めて建てられた慰霊塔「魂魄の塔」(同市米須)などでは早朝から多くの遺族らの姿が絶えず、強い雨風の中、線香や花を手向け鎮魂の祈りをささげた。

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 同公園では午前11時50分から、沖縄全戦没者追悼式(主催・県、県議会)が執り行われた。安倍晋三首相や衆参両院議長のほか外務、防衛、厚生労働、沖縄担当の4閣僚らが参列。玉城デニー知事が平和を希求する沖縄の心を発信し、正午の時報に合わせ参列者が黙とうした。

 沖縄戦では、一般県民約9万4千人と日米軍人・軍属など合わせて20万人余が亡くなった。太平洋戦争などの犠牲者を追悼する平和の礎には、今年追加された42人を含め、計24万1566人の名が刻銘された。

 戦火の犠牲になり、今なお家族の元に帰れずにいる遺骨は無数にある。地中に眠ったままの遺骨も2850柱(2018年3月末現在)あるとされる。

 戦後74年。基地の過重負担に抗議し、平穏な生活を求める県民の思いを踏みにじるように、今年4月には北谷町で米海兵隊所属の海軍兵が女性を殺害する事件が発生。沖縄には全国の米軍専用施設の70・3%が集中し、県民が負担軽減を実感することがないまま名護市辺野古では政府による新基地建設が進められている。

 沖縄タイムス社はこの日、沖縄県糸満市摩文仁の県平和祈念公園内や各地の慰霊の塔、那覇市内などで「慰霊の日特別号」紙面を1万2千部を配布した。