【久高泰子通信員】「フランス24」テレビは4月26日からの2週間、8回にわたって「沖縄の米軍基地、第2次大戦の悲惨な遺産」というルポを放送した。

 1945年4月に米軍が上陸し、20万人の死者を出した沖縄戦から、米軍駐留で殺人やレイプなどの事件・事故が繰り返し発生していること、日本政府が名護市辺野古に新基地を建設していることを紹介。辺野古では連日の反対デモがあり、2月の県民投票で反対票が72%だったのに工事が続いていることを伝える。フランスでは、沖縄の長寿に関するルポは2007年以来、頻繁にあるが、米軍基地はまれだ。

 ルポでは、ハワイと肩を並べるほどの観光地に成長した沖縄で、04年の沖縄国際大学への米軍機墜落、17年の普天間飛行場周辺の小学校・保育園への部品落下など基地絡みの事故が続いていることを挙げ、沖縄戦時に壕や墓に隠れた玉城トヨさんの体験をはじめ「集団自決(強制集団死)」の歴史にも触れる。

 また、辺野古でトラックの前に盾となって阻止する高齢者と警察との対峙(たいじ)を映し出す。「沖縄は差別されている」「工事は恐ろしい環境破壊だ」といった新基地反対の声と、「米軍に反対するのは日本を危険に陥れる。米軍の沖縄駐留は必要」との意見を伝えた。

 フランス24は02年設立、国際情報ルポを終日放送する。沖縄のルポは英語、アラブ語、スペイン語でも放送された。ただ、解説者が「普天間基地建設当時、そこはサトウキビ畑だけだった」と誤って説明しており、視聴者のコメントでも「畑の真ん中に造った基地の周りに学校を造ったのであれば、基地を非難できない」とあるのは残念だった。

(写図説明)辺野古新基地建設など沖縄の米軍基地問題を紹介した「フランス24」