「サンエー浦添西海岸パルコシティ」が27日午前9時、開業する。店舗面積6万平方メートルの広さに250店を展開する大型量販店の進出。周辺商圏では歓迎と不安の声が交錯している。浦添市は観光振興や雇用の創出につながると期待し、那覇市も既存店との相乗効果を見込む。一方、宜野湾市には、労働力の流出や、渋滞による客足への悪影響を懸念する声がある。(中部支社・平島夏実、社会部・宮里美紀、比嘉桃乃)

27日に開業するパルコシティ(右)。手前から奥に延びるのは西海岸道路=21日、浦添市西洲(小型無人機で撮影)

シャトルバスの搭乗口(メイクマン浦添本店前)第二城間バス停

27日に開業するパルコシティ(右)。手前から奥に延びるのは西海岸道路=21日、浦添市西洲(小型無人機で撮影) シャトルバスの搭乗口(メイクマン浦添本店前)第二城間バス停

 西海岸開発を進める浦添市の下地節於企画部長は「市の観光振興に大きなインパクトを与える」と歓迎。浦添商工会議所の浦崎勝専務は「雇用創出効果もあり、地域の活性化につながる」と期待する。

 浦添市の屋富祖通り会の銘苅俊一会長(42)も「パルコシティの従業員らが屋富祖の賃貸物件を埋めたり、飲みに来たりするのでは」と見通す。

 浦添ショッピングセンターがあるサンパークてだこ通り会の仲村勉会長(76)は「最初は物珍しさでパルコシティに行くだろうが、交通の便を考えると、客が流れたままにはならないのでは」と巻き返しに期待する。

 那覇市の国際通り関係者は「国際通りには土産品店や観光客向けの店が多く、パルコとはジャンルが違う」と見る。「観光客は国際通り周辺での宿泊を望んでいる。昼はパルコ、夜は国際通りで楽しんでもらえれば」と相乗効果に期待する。

 一方、宜野湾市商工会(福里清孝会長)は、新たな大型商業施設を警戒。会員1920社のうち半数が従業員0人または1人の零細事業者のため、売り上げの減少だけでなく、3千人を雇用するパルコシティに「労働力をいっそう取られてしまう」と危機感を持つ。

 パルコ周辺で予想される渋滞も、那覇から宜野湾への客足が鈍る原因にならないか不安だといい「サンエーは宜野湾に本社を構える会社なので頑張ってほしいけれど…」と複雑な気持ちを抱えている。