非常に激しい雨が26日、本島中南部を襲った。土砂崩れで高校が臨時休校となったほか、児童・生徒を早退させた小中学校も。川の氾濫で住宅の敷地内が浸水する被害もあった。大雨の時間帯が出勤・登校時に重なり、道路の冠水による渋滞や一時通行止めなどで県民生活に影響が出た。

大雨の影響で土砂崩れを起こした斜面=26日午前9時57分、西原町翁長・西原白百合保育園前

 西原町の平園地域では小波津川が氾濫し、住宅の敷地内まで濁水が流れ込んだ。

 平園自治会の新田宗信会長(55)は午前7時すぎ、住民から「敷地内に入り込んだ水をくみ上げるポンプを貸してほしい」との連絡を受けた。川付近の道路が50センチほど冠水し、重さ約30キロのポンプ機を担いで運んだ。自治会には約620世帯あるが、大雨のたびに約400世帯が影響を受けるという。「住民は自前でポンプ機を購入し、入り口に土のうや板を置くなど対応しているが限界がある。県が川の改修工事を進めているが早急に整備してほしい」と訴えた。

 八重瀬町では午前に各地で道路冠水が発生。町具志頭の国道331号などで計5台の車が水に漬かり、故障して立ち往生した。配達のためホテルへ向かっていた米須清裕さん(34)=宜野湾市=は「こんなのは初めてだ。まさか故障するなんて最悪です」と苦笑い。

 故障車両のレッカー作業に追われた南風原町の城間正一さん(70)は「南部も冠水がひどくて休む暇もない。前にも10台ぐらいレッカーしたが、きょうはもっとひどいはずだ」と懸念した。

 自治体が設置した避難所で過ごす人もいた。那覇市松川の金城義雄さん(82)は、市の避難勧告をテレビで見て下着や洗面道具などを持参してタクシーで保健所へ。自宅付近には安里川が流れ、台風などでこれまでに自宅が6回浸水したことがある。大雨での避難は今回が初といい「手遅れになる前に早め早めにと思い行動した」と話した。