沖縄県の国立沖縄工業高等専門学校の50代男性教員が学生へのハラスメントで停職7日の懲戒処分を受けた問題で、被害を受けた女子学生が心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症し、処分内容が「あまりに軽微」として学校側に異議を申し立てたことが27日までに分かった。教員は復職したが、学生は現在も学校に通えていない。

国立沖縄工業高等専門学校=名護市辺野古(2018年4月撮影)

 学校側はハラスメントの内容を公表していないが、学生と父親が27日、本紙の取材に応じ「体を触られたり抱きつかれたりするセクハラがあった」と明かした。研究の指導で1対1になった時に何度も被害を受け、手紙でやめるよう求めて一時期はやんだが、その後も行為は続いたという。

 学生は2月に学校側に相談。3月にPTSDで「改善には加害者に会わない環境の整備が必要」との診断を受けた。学校側には教員がいる限り復学できないと伝えた。

 同校は6月6日付で教員を処分した。学生は10日付で異議申立書を提出し、校内で教員と会うことがないよう厳しい処分を求めたが、学校側からの返答や教員からの謝罪はない。問題を受け、教員の研究室所属の学生6人も指導を受けることを拒否し、別の研究室に移籍したという。

 被害学生は「加害者が堂々と仕事をして被害者が不利益を被るのはおかしい」と訴える。学校側は取材に「処分の基準は公表できない」とした上で、規則に沿って決定したと答えた。