沖縄県沖縄市の沖縄こどもの国から27日午前、ヤクシマザル全14匹が逃げ出した。逃げたのは大人と子どもそれぞれ7匹。午後8時現在、4匹は捕獲したが、残りはまだ捕まっていない。園によると、飼育舎の鍵の掛け忘れが原因という。市や県警など約100人態勢で周辺の捜索を続けた。

木々の間をジャンプし、追跡を逃れるヤクシマザル=27日午後6時33分、北中城村島袋(田嶋正雄撮影)

脱走し、住宅地近くの墓地に現れたヤクシマザル=27日午後4時10分、北中城村島袋(田嶋正雄撮影)

木々の間をジャンプし、追跡を逃れるヤクシマザル=27日午後6時33分、北中城村島袋(田嶋正雄撮影) 脱走し、住宅地近くの墓地に現れたヤクシマザル=27日午後4時10分、北中城村島袋(田嶋正雄撮影)

 園によると飼育員が午前9時ごろ、展示場に移そうと飼育舎の鍵を開け、そのまま現場を離れた。約1時間後、サルがいなくなっていることに気付いた。

 源河朝治事務局長は「市民や県民の皆さまに多大なご心配をお掛けして申し訳ない」と謝罪した。この日は臨時休園にした。職員らは24時間体制で園の周辺で捜索を続け、28日以降も全て捕獲するまで休園とする方針。

 園ではサルを目撃した場合、近寄らずに国に連絡するか、110番通報するよう呼び掛けている。

 ヤクシマザルは屋久島にすむニホンザルの亜種。琉球大学の松本晶子教授(霊長類学)は「人慣れしているが、大声を出されたり近づかれたりするとかみつく可能性もある。見掛けた際は目を合わせず、速やかにその場を立ち去って関係機関に連絡して」と注意を呼び掛けた。

 同園では1985年にライオン1頭がおりから逃げ出し、射殺された。2015年にはツキノワグマが2度逃走(後に捕獲)。数年前にはサルが逃げるトラブルがあり、年に1回ほど動物の脱走を想定した訓練をしてきた。