[胃心地いいね]石垣市真栄里「アグリカフェ」 

日替わりのしょうが焼き定食。おかずとデザートは、店主のマサヱさんが手元にある野菜や果物を見て手作りした

「素材を見たら、どう加工したらおいしいか頭に浮かぶ」と話す店主の與那原マサヱさん=石垣市真栄里

アグリカフェの地図

日替わりのしょうが焼き定食。おかずとデザートは、店主のマサヱさんが手元にある野菜や果物を見て手作りした 「素材を見たら、どう加工したらおいしいか頭に浮かぶ」と話す店主の與那原マサヱさん=石垣市真栄里 アグリカフェの地図

 店がある場所は市街地の中でも緑が多く残る一帯で、近くには牛舎も見える。敷地には庭園や畑があり「農」に由来する店名そのもの。落ち着いた雰囲気で食事を楽しめる。切り盛りするのは店主の與那原マサヱさん(74)。約20年前、夫の孫傳さん(78)が定年退職を機に農業を始め、マサヱさんがこれを加工販売するアグリハウスとして始めた。

 休業を経て約3年前からランチを提供するカフェに。地元の野菜や果物にこだわるが、大半は傷が付いたり、間引きしたりしたものを活用。農家から無償で届けてもらったものだ。

 マサヱさんの加工の技は誰もが目を見張るという。マンゴーやパパイアなどは漬物やゼリーに。畑に生える自然草はあえ物に変わる。2〜3月の時期は旬の海ニガナを提供する。「素材を見たら、どう加工したらおいしいか頭に浮かぶ」と語る。

 おかずの品々が肉や魚などメインを一層引き立てる。しょうが焼きなど日替わりを含めメニューは全6品。価格は700〜900円。

 セットのスープは石垣の米みそをベースにカボチャ、ニンジン、豆腐のたっぷり具材。ご飯は赤米と波照間島のもちきびを交ぜて炊く。圧力鍋で作る軟骨ソーキそば、タマネギが溶けるまで煮込んだカレーなども人気がある。全てに季節の果物ゼリーが付く。

 化学調味料は一切使わず、デザートの甘さも控えめ。「食事のバランスが良く体にやさしい味ですね」。客の大半を占める女性からはそう感想を寄せられる。マサヱさんは「お客さんが健康で喜んでくれることが何よりうれしい」と、やさしくほほ笑んだ。(八重山支局・粟国祥輔)

【お店データ】石垣市真栄里598の2。営業時間は午前11時30分〜午後4時(食事はなくなり次第終了)。月曜日定休。駐車場あり。電話0980(87)7781。