お笑い界が揺らいでいる。「雨上がり決死隊」の宮迫博之さんら吉本興業所属の11人を含む芸人13人が振り込め詐欺グループ主催のパーティーに参加したことが発覚。「当面の間の謹慎」となった。仲介した「カラテカ」の入江慎也さんは契約を解消された。事務所を通さない「闇営業」だった

▼宮迫さんらは当初、金銭の授受を否定したが、のちに認め批判が高まった。闇営業は脱税などの温床にもなるとの指摘もある

▼さらに県出身の「スリムクラブ」の真栄田賢さんと内間政成さんら計4人が暴力団関係者が出席する別の会合で営業をして無期限謹慎処分となった。他社の芸人が仲介した闇営業だった

▼これらに関係した芸人が出演するテレビ番組は差し替えや編集など対応に追われた。スポンサーのCM取り下げなど波紋も広がった

▼2011年に人気芸人だった島田紳助さんが暴力団関係者との親密な関係を理由に芸能界を引退。同年には全都道府県に暴力団排除条例も施行された。教訓は生かされていただろうか

▼今回の騒動に吉本興業ホールディングスの大崎洋会長は謝罪し、再発防止に全力を尽くすと表明した。芸人の背後に反社会的勢力の存在や庶民の被害がちらつくならば、見る側はおちおち笑うこともできない。反社会的勢力との決別へ業界の真剣な取り組みが不可欠だ。(内間健)