【東京】有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)などが沖縄県の米軍基地周辺から検出されている問題を受け、厚労省の有識者会議「水質基準逐次改正検討会」が2日、都内で開かれ、PFOSなどの水質基準となる「暫定目標値」を設定することを了承した。国際的に毒性評価が定まっていないことから「目標値」に「暫定」という表現が追加された。政府は来年4月を目途に暫定目標値を定める方針。

高濃度の有機フッ素加工物が検出された嘉手納町の涌き水。注意喚起の看板が立てられた。

 委員からは、米国やドイツなどでPFOSの目標値を定めているものの、毒性評価が各国で統一されてない現状を踏まえ、「毒性学的にクリアな目標を立てることは難しいが、一番厳しいところをめどにするなど暫定的な目標値は立てられるのでは」などの意見が出た。

 一方、これまでPFOSなどの水質の基準となる「目標値」設定について政府が意欲的な姿勢を示していたが、今回の会議では事務局側が「暫定目標値」という表現を採用。「毒性評価が国際的に定まっていない」(厚労省担当者)ことなどが理由という。

 事務局は、次回会合までにPFOSなどの毒性評価に関する論文を整理して委員に提出し、暫定目標値設定の参考にしてもらう。次回会合の日程は未定だが、例年会議は2回開催されており、次回で大筋の議論がまとまる可能性がある。