石垣島の自然や言葉、文化をモチーフにした洋服や小物などの製造・販売を手掛けるイチグスクモード(沖縄県石垣市、池城安武社長)が、郷土愛と遊び心が詰まった商品を発売している。「ピピジャー(ヤギ)」「チンパル(つねる)」など石垣の言葉などをデザインしたトートバッグ、石垣市のチョウであるオオゴマダラ柄のちょうネクタイ-。島の魅力を面白おかしく伝える商品はじわりと人気が広がり、販路を拡大。3年前と比べ売り上げも2倍になっている。(政経部・川野百合子)

石垣島の言葉や自然、文化を素材にデザインしたトートバッグやTシャツを作るイチグスクモードの縫製担当の小浜まどかさん=3日、那覇市のデパートリウボウ

(写図説明)八重山民謡の子守歌「月ぬかいしゃ」に歌われる十三夜をイメージして作られた「ポケットTシャツ 十三夜お月様」

石垣島の言葉や自然、文化を素材にデザインしたトートバッグやTシャツを作るイチグスクモードの縫製担当の小浜まどかさん=3日、那覇市のデパートリウボウ (写図説明)八重山民謡の子守歌「月ぬかいしゃ」に歌われる十三夜をイメージして作られた「ポケットTシャツ 十三夜お月様」

 商品はTシャツやシャツ、クッションカバー、ネクタイ、スマートフォンケースなど幅広い。「方言カタカナTシャツ」や同様の「トートバッグ」シリーズには、「ピピジャー」「チンパル」など島の言葉を大きくデザインした。新商品の「ウートートートートバッグ」は、あの世のお金「ウチカビ」柄のポケットが付き、ウチカビやヒラウコー(平御香)、柄の長い使い切りライターも入るように仕上げている。

 デザインを通して、島の言葉や文化、魅力を若い世代に伝えている。若い島の人たちにも気軽に着てもらいたいと、商品は低価格に設定。シャツはサイズ調整などのセミオーダーも受け付ける。

 池城社長(38)は、2017年に版画で沖展賞を受賞したりロンドンで個展を開いたりした実績を持つ。石垣市公式のオリジナル婚姻届のデザインや新石垣空港のポスターデザインなどを手掛けてきた。

 11年に会社を創業した当時、工房と市内のセレクトショップだけで取り扱っていた。商品に込めた思いや島の文化を紹介することで、3年ほど前から、百貨店の伊勢丹新宿店や阪急うめだ本店、デパートリウボウで期間限定ショップを出店。今年から那覇空港際内連結ターミナル内のセレクトショップにも販路を拡大した。

 8日まではデパートリウボウの催事「リュウキュウ モダン クリエイト」に出店している。池城社長は「今後、本島でもアンテナショップやセレクトショップなどに販路を拡大して、島の魅力を伝えていきたい」と語った。