喜劇の女王、仲田幸子さん(86)が、自身が率いる劇団でいご座としての活動を9月16日に沖縄市民会館で開く敬老の日公演で終了する。体力的な面や仲田さんの喜劇の核となるアドリブの伝承が「ウチナーグチ離れ」により難しくなったことが大きな理由だという。仲田さん個人の芸能活動は継続する。

劇団と自らの歩みについて語る仲田幸子さん=4日午後8時半ごろ、那覇市松山・仲田幸子芸能館

 劇団でいご座は1956年、仲田さんが24歳のころ旗揚げ。座長の仲田さんを軸にパンチの効いた喜劇が大衆に受け、活発な地方巡業を行ってきた。

 近年は孫のまさえさん(46)ら家族を中心に劇団を運営し、大きな舞台ではサポートの役者を招いて敬老の日公演を行ってきた。

 仲田さんは那覇市松山の「仲田幸子芸能館」を活動の拠点に、現在も年中無休でステージに立っている。同館での営業は2020年5月末で終える予定。

 沖縄タイムス社の取材に仲田さんは「年齢とともに(自分の)アドリブを若い世代に伝えることが難しくなった。これも時代の流れ」と語りつつ「それでも、生まれ育った那覇でもう一度大きな公演をやってみたい」と意欲を見せている。(学芸部・天久仁)